MFK2019レポート: 誰にでもできる!てるチーの作り方講座

MFKyoto2019バージョン・浮かれてるチー

はじめに

てるチーをぬいぐるみとして作成してから早1年少しが経ちました。
弊社ソフトウェアコントロール(以下SC)社内やメイカーフェア参加者の皆さんにも、ある程度看板キャラとして顔を覚えてもらえたことかと思います。
今回自由に書いてよいという機会をいただいたので、備忘録としてどういう経緯と過程でてるチーが生まれ、ぬいぐるみ化したかを書き起こしておこうと思います。書き始めたら想定以上に長くなりましたがしばしおつきあいください。

そもそも「てるチー」とは

てるチープロフィール:
雨が嫌いで常にレインコートを着た、てるてる坊主の子。
庭にパクチーが生えていたので胸元へつけてみた(おしゃれ)

初期てるチーデザイン

2016年、SCスクエアという社内コンペ企画でランドリー・シャッターという作品が選出され、ランドリー・シャッターから派生する形でゲリラ豪雨警報機(仮)が生まれました。
そしてゲリラ豪雨警報器(仮)のマスコットキャラクターとして生まれたのがてるチーです。
由来は当時のSCスクエアチーム名「夜な夜なパクチー」からパクチーを貰い、晴れを祈る=てるてる坊主+パクチーで「てるチー」としました。

当時はノリノリで作りましたが、社内でオリジナルキャラクターを持っておくというのは後々意味を持つこととなります。
まず、もし他社のキャラクターを起用するとなると必ず発生する著作権や使用権問題を、自社の持ち物なら気にしなくていいということ。
我々は当初の目標としてゲリラ豪雨警報器(仮)に命を吹き込みたい、意思を持って喋らせたいという気持ちがありました。
そのゲリラ豪雨警報器(仮)の魂として(SC社内という局地的にでも)既知のキャラクターが必要であったこと。

このてるチーぬいぐるみ化計画は、もともとゲリラ豪雨警報器(仮)を中に埋め込んでてるチーが喋っているように見せたかったのが始まりでした
(結局、展示会の防火対策問題により下に吊るすという形で落ち着きましたが)

そんなわけで下記に綴るのは、作ってみたい!という気持ちだけで クラフト経験なし、ぬいぐるみ作成経験なし、本格的な手芸は中学生以来というド素人が、いかにそれっぽく作れるかという一念のもと、 試行錯誤した短い 歴史です。
立体造形物を0から作る際にアイディアの出し方のプロセスの一例として、参考にしていただけたら幸いです。

1、まずはトンベリを用意します

トンベリ…スクウェア・エニックスが手がけるゲーム・ファイナルファンタジーシリーズに出てくるモンスター。見た目はかわいいのに攻撃が一撃必殺でラスボス級に強い。

てるチー、作る上で既存のモデルがありません。
当然型紙もありません。(なければないでできますが、あったほうが後々便利だし仕上がりがきれいにできます)
型紙を作るには、手持ちのものでサイズを取る必要があります。
今回リーダーから指定されたのが、「てるチーのサイズは、てるチーがスマホを抱え込めるくらいで」という依頼でした。
うちで飼ってるトンベリにスマホを持たせたところ、ちょうどいいサイズ感だったのでモデルとしてご協力いただくことにします。

うちのトンベリ、アライグマ仕様

ちなみにこの着ているアライグマコスチュームは市販のデフォルトデザインではなく、趣味で小型犬用Sサイズのお洋服に着替えさせています。
てるチーの頭をトンベリの頭、てるチーのコートをアライグマでサイズを取ることにしました。

参考値サイズ
トンベリ身長:24cm、頭の外周:35cm

2、素体を作ります

てるチー の頭を球型に縫う必要があります。
かつ、吊るせるように中心に紐を通す穴を開けた状態で縫うようにしなければいけません。

↓こちらを参考にしました
雪だるまぬいぐるみの作り方
https://craft.nunodoll.com/santa/yuki.html

球を縫うには、サッカーボール型、バスケットボール型とありましたが、バスケットボール型を採用しました。中心を開けやすかったからです。
葉っぱのような形に布を裁断し、同じサイズのものを6枚用意します。
トップとエンドを開けた状態でそれらを縫い合わせ、共布で作った布筒を通します。トップと布筒をを縫い合わせ、ひっくり返して綿をつめたら頭が中途半端に完成です。

てるチーの中身は何が詰まってるの問題
キティちゃんが体重がりんご3個分なように、ふなっしーの体液が梨汁なように、キャラクターの体内には夢が詰まっています。
てるチー 、中身空洞です(公式設定)

ゲリラ豪雨警報器(仮)を埋め込む予定だったので空洞なのはいいのですが、たとえば傘の下に人が入るように、下の空間を確保するにはある程度の骨組みが必要です。衣装をふわっと着せるためにも左右に「出っ張り」が欲しいと思い、考えた末に外から見えない程度に「肩」を作ってみることにしました。
(ここで勝手に肩を作ったとバレるとデザイン担当者に怒られます)

大きさ比較の記念撮影

3、裾のひらひらをどうしたものか

ここ、実は作り始める前から一番の懸念材料でした。
理想としては雲のようなふわふわのひらひらを目指したいところですが、レースだといい素材が見つからず、きれいにできません。
ユザワヤの店員さんに、これこれこうしたらできますよ、と教えてもらって買ってきた布がありまして、その通りやってみましたがうまくいきませんでした(ちょっと硬すぎたみたいです)

困ってググったところ、下記の記事が出てきました。
↓こちらを参考にしました
100均水切りネットで!チュチュにヘアアクセ♡クリスマスにも!
https://matome.naver.jp/odai/2147736730912824701

小さい女の子を持つお母さん方が、お金と手間をかけずハロウィンやクリスマスの衣装を作るためのライフハックのようです。三角ネットで?スカート?何をどうやって?と思いましたが、

これを
こうして
こうじゃ!

…5分でできてしまいました。
世のお母さんの知恵に感謝して次いきたいと思います。

4、レインコートを着せましょう

フードを作るのが難しいんです。
人の服のフードとは違っててるちーは頭がまん丸ですし、ある程度サイズをぴったりに作る必要がありました。
サイズはアライグマで取りましたが、フードの根本的な分解図がわかりません。

↓こちらを参考にしました
作り方☆「シンプルポンチョ」ダッフィーポーチ・メルちゃん・ぽぽちゃんなどの人形に
https://www.cotoro.net/archives/65534723.html

ここでモデルに使われているダッフィーの中サイズってどれくらい?とどれだけググってもセンチ単位で書かれているサイトが出てきません。
仕方ないのでこのサイトに掲載されているダッフィー型紙を印刷2倍から拡大して、布を無駄にすること前提で仮縫いして合わせていきました。

てるチー、意外と頭大きい問題発覚
ダッフィーとはやっぱり根本的につくりが違うのでしょうか、十分な余裕を取ったつもりが大分サイズがきつきつです。最終的に印刷6倍くらいまでいって、フードだけで4回ほど作り直しました。

ここでコートは本体に縫い付けず、着替えられるようにしておきました。

5、目を入れます(ダルマ方式)

あと細かい工夫はいろいろやりましたが、細かいので以下箇条書きにて。
・目ボタンは希望の色がなかったので、テディベア用の黒ボタンに、オレンジのマニキュアを5回塗り重ねてトップコートを塗ったものを使用しています
・胸元のパクチーに見立てた緑のリボンは、市販の子供用ヘアアクセサリーをそのまま使用しています(実は材料費的にこれが一番高価です)
・紐が落ちないように・長さを調整できるように、パーカーの紐などについているコードストッパーを上下につけています
・警報器をワンタッチで吊れるように、金具(ナスカン)をつけています

完成を祝って目を入れます。
ここでバランスを間違えると、全部が台無しです。

お目々ぱっちり

完成です!

6、MFKyoto2019用にお色直し

いったんこの状態で長らくいたてるチーですが、今回ゲリラ豪雨警報器(仮)にも何か新しい要素を、ということでてるチーの衣装を京都バージョンにしよう案が出てきました。京都バージョンとは要するに和風にお色直しさせようということです。
型紙は置いてあったし、こんなこともあろうかと着替えさせられるように作っておきました。

そうしてMFKyoto2019で撮ったものが冒頭の画像になります。
何か和風の小物をと思ってミニ扇子などを持たせてみましたが、あまりの「あっぱれ!」感の強さにメンバーからは「浮かれてる…」「超浮かれてるな」「どうしたお前何でこんなことに」となかなかの言われよう。
翌日、開催2日目にはメンバーの一人が現地のワークショップで作成したオプションをプラスしてくれてより目立つようになりました。

SCの看板を背負って(物理)

いかがでしたでしょうか。
てるチー、まだまだ使いどころがあると感じています。
これからもゲリラ豪雨警報機(仮)広報宣伝部長として頑張ります!

(本レポートについて)

このレポートは、展示会へ参加したスタッフに課された「当日の展示などを見て回り、印象に残ったものや出来事について記事を書け」という課題の成果物です。
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