レポート: 緑豊かなライトを発見

 Maker Faire Tokyo 2019に参加しました。

初参加だったため、ものづくりの展示発表会、と聞いて

どんなものがあるのだろうと想像もつかなかったのですが、

会場は熱意とアイデアにあふれた作品ばかりで賑わいを見せていました。

数あるブースの中で、私が特に気になったものをご紹介します。

Plantern

一見普通の観葉植物のようですが…?

 花の下の部分が光っているのが分かりますでしょうか。

Planternという名前は植物(Plant)と照明(Lantern)を融合させたもので、

名前の通り、なんと明かりになる観葉植物なのです。

電子工作系の作品が多い中で、緑を取り入れたこちらの作品は

会場の中でも特に目立っているように感じました。

 しかしながら、「ただ植物に明かりを取り付けただけなのでは?」

こう思う方もいらっしゃるかもしれません。

実はこの作品、なんと植物に触れることで明かりがつく仕組みなのです。

写真のパネル内右の植物のそばに、棒があるのが分かりますでしょうか。

(見えにくくてすみません)

人が植物に触った時に発生する微弱な電流がこの棒を通じて台座部分に伝わり、

ライトのスイッチとなるのです。普段スイッチを押して明かりをつけていたのが

植物に触れることに成り代わっているのは不思議で非常に面白かったです。

 ただ、当日は会場内に人が多かったせいで電圧が変化し、

うまく作動していないとスタッフの方がおっしゃっていました。

ブースの方々にとっては改善のポイントとなるかもしれませんが、

環境条件によって挙動が変わってしまうのが私にはより「手作り感」を感じられ

ますます好きになりました。

 このようなアイデアにあふれた作品をメイカーフェアでは

数多く見ることができます。ぜひ、皆さんもメイカーフェアで新しい発見や

出会いを楽しんでみてください。

(本レポートについて)

このレポートは、展示会へ参加したスタッフに課された「当日の展示などを見て回り、印象に残ったものや出来事について記事を書け」という課題の成果物です。 
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