レポート:3年ぶりでも前日設営をやってよかった件

Maker Faire Tokyo 2022およびSC-MAKERS!ブースへお越しいただきありがとうございました。

4年前にも似たようなレポートを書いた覚えがありますが、本稿ではSC-MAKER!ブースでの前日設営の様子についてレポートします。

前日の場内。よく換気されているが、雨のせいか湿気がありやや汗ばむ空気。

前日設営とは

展示会の前日に搬入・設営作業を行うことです。単に机や機器を並べるだけでなく、配送の過程で作品が壊れてしまっていないか確認したり、展示会場の環境でも作品が動作するか確認したりします。

弊社ブースの規模ですと順調なら1~2時間で作業完了するため当日の朝だけでも設営できなくはないのですが、いざ作品にトラブルがあったとき対応できる余裕を確保するため、可能なときは前日設営を計画しています。

設営する前のブース。閉会後に原状復帰するため写真をいつも撮っています。

通信トラブルの発生と対応

Maker Faire Tokyo 2022の弊社ブースでは2つの作品を展示しました。どちらもインターネットを利用するものだったため、前日設営は初めて現地で通信テストする機会にもなります。

社内テストでは問題なかったので現地でもたぶん普通に動くだろう・・・と思っていたところ、そういうときはだいたい何かが起こるもので、今回の弊社ブースでは通信が不安定になるトラブルがあり、特に「ぴこピコ☆らぶタッチ」の新機能を予定通りに展示できない恐れが急浮上して大変焦りました。

作品1つ目「HitoMap」(ヒートマップ)
作品2つ目「ぴこピコ☆らぶタッチ

しかしそんなこともあろうかと、問題の「ぴこピコ☆らぶタッチ」に関してはインターネット通信が不安定な場合に備えて縮退運転できるようなソフトウェア設計を行っていたことが役立ちました。備えあれば憂いなしという感じですね。

縮退運転中でもなんとか理想に近い形で展示できるようにその場でソフトウェアを調整しつつ、ブースでのスタッフ対応をどう変えるか翌朝までに考える時間を残して撤収することにしたのですが、もし前日設営の機会がなかったらそうした対策時間が足りず、かなり不満足な状態で当日のお客様を迎えることになってしまったことでしょう。

設営した後のブース。デリケートな作品は壊れにくいようにカバーをかけて撤収。
今回は2名で前日設営。前述のトラブル対応を除けばとてもスムースな設営でした。

ふりかえり

つまり「余裕を持つことは大切だよね」ということが本稿の結論なのですが、リアル会場への出展が3年ぶりであっても、これまでの出展経験を踏まえた前日設営をちゃんと計画しておいて助かった事例となりました。

展示会当日を楽しく過ごすためには、その日に至るまでにどれくらいの準備を積み重ねられるかが勝敗(?)を分けます。MFT2022での展示を無事に終えた今、また新たな出展機会に向けてこれから備えたいと考えています。

(本レポートについて)

このレポートは、展示会を視察したスタッフに課された「当日の展示などを見て回り、印象に残ったものや出来事について記事を書け」という課題の成果物です。 
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