「てるチー」の召喚に再チャレンジした

過去の記事 の続編。光造形式3Dプリンターへの出力設定を変更することで前よりうまく造形できるようになったという報告レポートです。

前回の惨状

これを出力したかったのだが、
生まれたのはこの謎の物体だった

今回の設定変更

3Dプリント中の物体がプリンターのプラットフォームから剥がれ落ちてしまうことを避けるために、Photon Workshop(スライサー)の設定のうち、水洗いレジン(材料となる水溶性樹脂)に関するパラメータを変更しました。

レジンへの紫外線照射時間が不足していると考えたため、Normal Exposure Time、Bottom Exposure Timeを伸ばしたほか、プラットフォームへの定着具合を良くするためにBottom layersを増やしました。その他、プラットフォームが上下に移動する距離(Z Lift Distance)にも調整を加えました。

この設定変更については、下記の記事を参考にさせていただきました。

DLP機トラブルシューティング - 個人向けSLA式3Dプリンタwiki(仮)
https://w.atwiki.jp/sla3dprinter/pages/65.html

出力された様子

プリンタから出力された直後の様子。
ほかのモデルデータもセットで出力したため5つの物体が同時に生まれた。

出来上がり

当然ながら、入力したモデルデータとよく似ている
転がしてみたところ。内部はすべてレジンで充填されておりしっかりした出来栄え

まとめ

「てるチー」以外の出力物もモデル通りに出力されていたほか、2回目の出力でもうまく出力することができていたため、今回のパラメータ設定変更は効果があったと判断してよいでしょう。

出力するまでにかかる時間が伸びてしまったという課題はありこれからパラメータを最適化できる余地がまだ残っていますが、これでようやく光造形式3Dプリンタを使った物体を製作物へ組み込みやすくなりました!