Maker Faire Tokyo 2020(1日目)の感想
東京ビッグサイトにて2020年10月3日(土)-4日(日)に開催されているMaker Faire Tokyo 2020の1日目へ出展者ではなく来場者として見学してきました。その感想をメモした記事です。
入場するまでの様子
ゆりかもめで東京ビッグサイトの最寄駅へ到着したのは13時ごろだったのですが、同じ列車から降りた人は私を含めて4名ほど。しかしそこから東京ビッグサイトの方面へ向かう人はどうやら私1人だけだったことに歩きながら気づきました。
13時ごろというのは開場してまだ1時間しか経っていないのですが、会場入り口へたどり着くまでに見かけた人は数えようと思えば数えられる程度で、なんだかいつもとは違うなという感覚を覚えました。
しかしながら感染症対策としての検温を終えて入場すると雰囲気がガラリ。
気温と湿度が少し高くなる感覚、そしてホール内の各所から聞こえる会話の響きが肌に伝わってきました。
ふりかえってみれば、今回は来場者の入場時間帯がチケットで指定されているため人の動きに波が生まれやすいのかもしれません。
例えば12~14時入場の方のほとんどは12時近くに集まってホール内へ入ってしまうでしょうから、13時ごろという中途半端な時間帯にたまたま人通りが少なくなることはさほどおかしくないということです。
場内の感染症対策
さて、ここからは場内の話です。特に今年は新型コロナウイルス感染症とその対策がどのようにイベントへ影響しているか気になっていたので、その視点多めで感想を記します。
場内のスタッフさんはマスク+フェイスガードを装備しておられる方ばかりで、ホール内のところどころから感染症対策にたいへん気を注いでいることが伝わってきます。
これは測ったわけではありませんが、ブース同士の間隔も昨年より広めにとってあるようで全体的に歩きやすかったです。
ブースでの感染症対策
各ブースの方がどのような感染症対策を講じておられるかも気になって歩きながらざっと観察していたのですが、マスクはほぼ100%装備。さらに消毒剤を見えるところに置いているブースも目立ちました。ただしそれらを気にしなければ例年通りと言っても案外通じるかもしれないと考えていました。
飛沫防止シートを設置する、マスクで声が通りにくくなるからマイクを使う、遠隔地からビデオ会議ツールで説明するなどプラスアルファの工夫を加えておられるところもあって、これらは今年ならではの風景だなと感じます。
D’s Maker Collageさんが試行されていたリモート展示員(休憩中) IIJさんによる作品「インターネットの川」の全自動展示の仕掛け
気になった展示ブース
この記事の最後に、この日目に留まった展示も少しだけご紹介します。
Outdeerさんの「チュッパチャップス×オーディオスペクトラムアナライザー」。
今後スーパーのお菓子売り場へいったとき、お菓子に対する見方が
変わってしまいそうな展示。カサネタリウムさんの「ミエナイトデンワ」
2つの紙コップが向き合ったときだけ音声が伝わる、糸のない糸電話。
揺れ動く手前の紙コップに耳を澄ますと、向き合ったときに声が聞こえました。アールエスコンポーネンツさんの「室内人数カウンター」。
こちらのページ にパーツリストが掲載されていると教わりました。セキュリティ博物館プロジェクトさんの「パケットが光る!LANケーブル」。
一度実物を見てみたかったものの一つ。ネットワーク技術がわかりやすくなる展示。3D FAB Anglers Networkさんの「3Dプリンタ―で作ったルアー」。
弊社内にある同機種(Photon S)で製作された話が紹介されており親近感がわきました。
まとめ
今年はブース出展しなかったおかげで時間に余裕をもって会場を見学することができました。感染症対策の取り組みを直接見ることができただけでなく、変わったようで変わらないメイカーフェア東京の空気も一緒に体感することができ、たった1日だけでしたが今回足を運んでよかったと考えています。
しかしながら展示されている皆さんの作品はとても刺激的で、それらを見ているうちに次はまた出展したいという気持ちが芽生えてくるのは不思議なものです。大きな宿題をいただいたような気持ちで会場を後にしました。