BitSummitレポート: ぴこピコ☆らぶタッチとJumpgrid (BitSummit 7 Spirits)

インディーズゲームの祭典BitSummit 7 Spiritsにぴこピコ☆らぶタッチを出展してきました。

BitSummit 7 Spiritsポスター
開催直前のぴこピコ☆らぶタッチ

メイカーイベントには多く出展をさせていただいてきましたが,ゲームイベントには初出展のため“ぴこピコ☆らぶタッチ”が来場されるゲーマーの方々にどう映るのか,果たして受け入れられるのかイベントがスタートするまで戦々恐々としていました。

しかし,イベントが始まると“ぴこピコ☆らぶタッチ”のギラギラした輝きが目に留まったり,プレイしている人の様子を見ていて面白そうだと並んでくださったりと,思っていたよりもずっと多くの方々にプレイしていただくことができました。

ぴこピコ☆らぶタッチをプレイしている様子(一部)

プレイしてくださった方々から様々な意見をいただきましたが,ぴこピコ☆らぶタッチのゲーム性については下記の点が好評でした。

  • 簡単(シンプル)
  • 身体を動かす(アクティビティ)
  • 息を合わせる(タイミング)

一方で,ゲーム中にタイミングを合わせる「はい!」や「せーの!」の声かけをしてくれる人(我々スタッフ)が居て面白さが倍増しているという意見もあり,システムでタイミングを合わせる声かけをさせてみては?との意見もいただきました。アーケードゲームになったらプレイ中に自動で盛り上げてくれる仕掛けは入れて置きたい。

今回の出展を通して,ぴこピコ☆らぶタッチは海外のゲーマーたちにもプレイをしてもらえ,とても良い感触を得ることができました。子どもも大人も海外の方も楽しく遊んでもらえる相性診断ゲームだということが分かり,とても嬉しく思っています。“ぴこピコ☆らぶタッチ”の次のステップも考えていきたいなと思います。

出展作品で気になったゲーム“Jumpgrid”

Jumpgrid (BitSummit 7 Spirits)

3本の横線と3本と縦線が交差する9箇所の交点を飛び回り,9箇所の交点にあるキューブを回収するシンプルなゲーム( https://bitsummit.org/ja/game/2157/ )。 iPadで遊べるアプリで展示されていたが,STEAMでもダウンロードできるよう。

海外からの出展だったようで,説明ゼロでiPadを渡され「Play」と言われた。普段あまりゲームをしないのでルールが分からないかも知れないと急に緊張していたが,画面上に一言だけ「スワイプすると移動する」と書いてあった。

試しに右にスワイプしてみると中央にある自機っぽい色違いのキューブが右方向に移動し,右側にあったキューブを獲得したっぽい音が鳴った。これで何となく「あぁ,これはスワイプしてキューブを回収するゲームなんだ」と理解した。一度理解すると後は邪魔してくるオブジェクトを躱しながらキューブを集めるだけでステージを進めていくことができた。

ところが,ある程度進むとどう考えて躱せない囲まれた壁みたいなオブジェクトが現れて愕然とする。無理だと思いながら何度か試すと線上にいるとき(移動中)は無敵状態であることに気が付く。
なるほどなるほどと思いながらステージを進めると再びどう動いても無理そうなステージがまた現れ,あれこれ試すことに。すると画面外に移動してワープできることを見つけ,またステージを進めることができた。

ゲームのスピード感や操作レスポンス,クリア手順を考えている時間が楽しくクリアできなくなるまで夢中で遊んでいたがプレイ後にとても驚いた。このゲームの説明はたった一文で「スワイプすると移動する」だけだったことだ。
細かい説明はすべて削ぎ落として,遊びながらルールを知ってもらう優れたゲーム性(導入を考慮したステージの難易度調整など)があったのだと感じた。

Jumpgridは9個の交点をすべて移動するゲームに対して,ぴこピコ☆らぶタッチは9個のパネルのうち4個を同時に押すゲーム。同じように可能な限り少ない説明でプレイヤを誘うというアプローチを取り入れていきたいと思った。

また,専用のコントローラを自作されてきたようでiPadでのスワイプ操作とは違い上下左右の4つのボタンでの操作ができるようになっていた。

専用コントローラによるプレイも可能

スワイプ操作では味わえなかったボタンを押している気持ちよさもプラスされ同じゲームながら違った感覚で遊ぶことができた 。今まで専用の別売コントローラを購入したことがなかったが,専用コントローラで遊ぶ価値を体感できた気がした。ゲームに最適なコントローラで遊ぶことで,その価値が倍増するのだと思う。

ぴこピコ☆らぶタッチもいわば専用コントローラであり,プレイしてくれた方々から「すごい光っているパネルが良い」とか「押した感じがすごく良い」とか「ハードが作れるのが羨ましい」などコントローラを褒めていただくことも多かった。ソフトウェアとハードウェア,両方やったからこそできたモノなのだと改めて感じることができた。

(本レポートについて)

このレポートは、展示会へ参加したスタッフに課された「当日の展示などを見て回り、印象に残ったものや出来事について記事を書け」という課題の成果物です。 
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