レポート:VTuberの死生観
大垣ミニメイカーフェア、今回はコロナで参加できず、現地のワークショップをYouTubeでみるしかできなかったのですが、そのなかで本イベント参加者としては異質な感じのするVtuberの発表がなかなかインパクトありましたので紹介しておきます。
1.纏うアバターによってその本人の能力が向上する(ブーストされる)
学者的なアバターを纏うことで、その人の知的能力も向上する効果が認められている、とのことです。嘘だろって感じもしますが、しかしこれって多重人格的な効果というか、化粧して戦闘モードになるゴージャスアイリンという漫画もありましたが、コスプレすることで能力が向上するという感じはわからないではないと思いました。バットマンもバットマンの時はスーパーマンとも戦ってしまうくらいですからね
2.死生観
アバターを削除するとき、関係者間ではこれはそのキャラクターの死という感覚を感じるとのことです。なので生きているうちにメッセージや記念写真を残すのが良いよ、という話がありました。リアルでは死んだわけではないから大げさじゃないかとも感じますが、アバターを通じた関係性においては以降接触は不可能になるわけで喪失感は死に等しいということなのでしょう。アバターも生きた存在であるというとらえ方が新鮮でした。そういう意味ではネット上の暴言など問題になってますが、ネット利用者のリテラシーとして死生観を持てれば礼儀ある行動を皆がとれるようになるのかもしれません。Twitterアカウントもアバターみたいなものですが身体感が無いからだめなんですかね。アバターをまとってVR空間に入り自分の変異した体をゴーグルからみると没入感半端ないらしく、普段美少女キャラを使わない人が美少女キャラを使うと動揺して固まってしまうという話は面白かったですが、それが身体的感覚というところなのかもしれません
3.アバターと現実世界とのギャップからの悩み
アバターではかわいい扱いされるが現実では違うので病む、という話はおもしろがっては良くないですが興味深いですね。理想の姿になり救われる部分ある反面、ギャップで病むというのはなかなか人間の複雑さを感じました
学術系VTuberユニット「Holographic」ポートフォリオ|361°アートワークス|note
今回の我々は「光る!ミニチュア胸像」というZoomの表現力を拡張するものを展示させてもらう予定だったのですが、より身体感を増すアバター的な観点を検討してもいいのかもしれないと思いました。(具体的なアイデアはこれからです)
(本レポートについて)
このレポートは、展示会を視察したスタッフに課された「当日のオンライン展示などを見て回り、印象に残ったものや出来事について記事を書け」という課題の成果物です。
ご意見・ご感想等ございましたら、こちらのメールフォームよりお知らせください。