レポート:OMMF2020 MOROTYPEとらぶタッチ

大垣ミニメーカーフェア2020直前でコロナ対策として大阪府から外出自粛要請が出るということで,今回は残念ながら現地に行くことができなかった。今回はSNSやYouTubeライブ配信などリモートでの情報発信から気になった出展について紹介をしたい。

あなたの本能と相席するバー。
MOROTYPE(モロタイプ)

https://www.iamas.ac.jp/ommf2020/maker/tabatatosato/
モロタイプ
https://morotype.com/

ヒトは自分の顔と似ている人を好きになってしまうという興味深い研究結果をもとに,入店時に顔をスキャンして似ている異性のバーチャルモデルを自動で生成し,接客してくれるとのこと。
モロタイプのため漏れなく全員がバーチャルの店員さんに恋をしてしまう魔性のシステム。お店側にとっても来客回数が増えて売り上げも増す・・・Win-Winのシステム。ネーミングもインパクトがありセンスが光っている。
MOROTYPEのようにある研究結果に基づいたアプローチは,これから我々が作成する【ぴこピコ☆らぶタッチ】にも是非取り入れていきたいと思う。


(開発裏話)ぴこピコ☆らぶタッチ V4.5

今回からゲーム性を高めるために,タッチ可能なボタンの数を9個から36個に増やしたため,一つ一つ手はんだするのではなく表面実装で効率化することにした。

粛々と部品を並べる作業の様子

サイズ的な制約でどうしても手はんだを要する箇所も一部あったが,再部分を表面実装でまとめて はんだ付け できたことで,楽に量産することができた。配置により場所ごとに温度ムラがあり,しっかり焼けたなという判断が難しいところもあり,何枚か焼いてみて加減を調整する必要があった。あと,焼きあがったあとの庫内のニオイがすごいので,換気扇の元で作業する必要があった。

今回はボタン数を増やしたためGPIOのピン数が多いArduino Mega 2560 R3を使用し,QIコネクタで配線をすることにした。しかし,ボタン数を増やしたことで配線はカオスと化してしまった。次回は,配線は基板内に仕込むか,リボンケーブルを活用して束ねておく方法を試してみたい。

配線が多すぎてカオスになっている様子

粛々とボタンを裏返して,一つずつ動作確認をしていく作業も裏側の配線が邪魔して押しにくい。

裏返して動作確認中の様子

今回は開発工数をあまり投入できなかったため,可能な限り少ない部品で少ない手順で組み立てられるように考慮した。次回のぴこピコ☆らぶタッチでは当初の目的通り,ゲーム性を高められるようボタンの数を増やして遊べるようにしていきたい。

ボタンのタッチ感を確認している様子

ぴこピコ☆らぶタッチは人と触れ合うゲームのため,コロナを乗り越えてまた多くの人に遊んでもらえるようになることを心待ちにして,開発を進めていきたい。

(本レポートについて)

このレポートは、展示会を視察したスタッフに課された「当日のオンライン展示などを見て回り、印象に残ったものや出来事について記事を書け」という課題の成果物です。 
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